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【過去記事】2002年 高尾山 [山関連]

当時HPに載せていたものの転載になります。
登山コースや道路状況は当時のものですので、現状とは異なる場合があります。
ご了承ください。
 
目的地:高尾山(東京都)
行動日:2002年 10月 29日(火)
天気:晴れ
コースタイム/コース:
 高尾山口駅 10:10
 ケーブルカー清滝駅 10:15/6号路
 高尾山頂 12:00
 薬王院/1号路
 高尾山頂/5号路~稲荷山コース
 ケーブルカー清滝駅 14:50
 高尾山口駅 14:55
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高尾山(599.3m)/高尾山薬王院
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高尾山口駅で無料配布されているルートマップ。
沢沿いの「6号路」を登って、山頂からは「薬王院」を経て「1号路」で降りようと考えていた。
 
久々の秋晴れの日。
平日の高尾山口駅に到着したのが 10:00過ぎだったが、駐車場(¥1,000)は余裕があった。
まずは、ケーブルカーの清滝駅を目指して数分歩く。
平日とはいえ、小学校の遠足らしい集団から、熟年ハイカーまで、結構人出がある。
沢沿いの舗装路は、やがて未舗装の細い登山路に変わる。
谷間の為、まだ陽光は入らず、ひんやりとした空気が薄暗い登山路に充満しているのが、頬や指先に感じられる。
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いっそう水音が大きくなった?と思ったら、6号路傍らの「琵琶滝」に近づいていた。
お社の奥の一条の滝。修験者の読経が響く。
ここから「1号路」に抜ける登山路があるが、「6号路」に戻る。
木の根が抜き出しになっているので、滑らないように気を付けながら、一歩一歩ゆっくりと歩く。
時折日が差し込み、木漏れ陽がきらめく様に、我を忘れて見入ってしまう。
遠足の集団から離れたせいか、かなり静かになった。
静寂の中、どうしても、動作は慎重に、静かになってしまう。
自分の足音と…呼吸する音、野鳥のさえずり…沢の水音しか聞こえない。
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ふと先を見ると、女性カメラマンが被写体を探して沢に降りている。
自分と同じような目的か?
邪魔をしないように、努めてそうっと、先に進む。
少し進むと、沢に降りれそうな開けた場所に出た。
苔生した岩、さらさら流れる水。
本当に…ここは東京都か?そう思える風景だ。
運がよければ、水辺にキジバトが訪れるのが観察できるそうだが、残念ながら他のハイカー以外は目にすることはなかった。
再び、登山路に戻る。
大きな杉や松の幹も、苔をまとっている。何だか、暖かそうだ(笑)
だいぶ歩いた…。
休憩を取る時間も惜しいくらい。
気づくと、ずいぶん前に追い越していったハイカーが、ちょっと先に見えてきた。
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おや?と思うと登山路がない? おお~!これが沢の踏み石か~。
ちょっとしたアトラクションのようだ。
ここでは下山者ともすれ違ったので、ゆっくりと撮影してられなかったのが残念。
遠足集団にも追いつきそうだ…。
さすがにここは観察ポイントだし、やむを得まい。
沢の踏み石ポイントの先は、切り返しで細い登山路になった。
ここで遠足集団を追い越す。
山を回りこむように、歩きやすい登山路になった。
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前のおばさん・おじさんハイカーの話し声が聞こえる。
「笑っちゃうのよ~さっき、男の子にね~『どこから来たの?』って聞いたらね~『後ろから~!』って言うのよ~」
「あはははは…」
「後ろからってのは、いいわね~あははは…」
…思わず、笑ってしまった。
やがて、丸太の階段に到着。これは、200段あるそうだ。
さすがに前のおばさん達はここで息が上がったようで、トロトロ歩きの私に追い越されてしまう。
しかし、200段は結構きつい。
階段は膝にも負担が来るから、努めて堅実に歩く。
ここを越えれば、山頂付近だ。
私も息が乱れてきた頃、ようやく登りきった。
気づいたら…撮影するのを忘れていた(笑)
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辿り着いた山頂は紅葉の兆しも見られるが、昼食をとるハイカーで混雑していた。
しかも幼稚園の遠足の子供達がシートをひいて、お昼ご飯の時間だ。
山頂からは、富士山が見える…はず?だったが、あいにく富士山は、雲に隠れて全容が見えない(悲)
みんな、残念がってたなあ~。
10分ほど雲が流れるか観察していたが、ちょっと見込みがなさそうだ。
気づくと空腹を感じる(笑)
山頂のそば屋さんは満席だったし、おにぎりを持ってきたこともあり、園児のひしめく山頂を離れ、少し降りたところにあるベンチに腰を下ろした。
歩いている間は少し汗ばむくらいだったのだが、背負っていたリュックを降ろすと背中に涼しい空気を感じる。
ひと休みしていると、陽に当たっていない背中が寒くなってきた。
さて「1号路」で降りようか…。
「1号路」は、歩きやすい道が続く。 
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高尾山薬王院に到着。上のお社でお参りし、お土産にとお守りの鈴を入手。
下のお社では、下山する園児達と一緒になってしまった(笑)
その上、ケーブルカー利用の下山者も多いから、かなり混雑してきた…。
下りて来た道を再び登り、山頂へ戻る。
予定より時間があると判断したので、「1号路」をやめて「稲荷山コース」で下りることに。
せっかく山頂に戻ったので、山頂を周回する「5号路」に進み、「稲荷山コース」に乗ることにした。
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こちらは、人通りが少ない。
南向きの斜面に変わり、木漏れ日が降り注ぐ柔らかな空気の中をゆっくり歩く。
やっぱり東京都とは思えない(笑)
やがて「稲荷山コース」との分岐点に到着。再び下山のコースにつく。
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しばらくは、日当たりの良い歩きやすい道が続く。
「陣場山コース」の次にきついコースとマップにあったので、どれほどすごいのか…と思っていたが…下りは歩きやすいな~なんて思ってしまった…(確かに道幅は広くて比較的歩きやすい)
「稲荷山コース」は、人が少ない…いや、もう14:00近いからか…?
再び静かな時間が流れる。
森の雰囲気を堪能しながら、黙々と歩く。
何ともいえない感じだ。
自分が何であるか…そんなちっぽけなことは、どうでもよい…。
ただ歩くことに集中し、思いのままにシャッターを切る。
途中、スズメバチ・マムシ注意の看板が目に付く。
こっちのコースはデンジャーだ(笑)
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やがて、視界が開けた丘が見えてきた。休憩できる屋根つきベンチがある。
何人かのハイカーが休憩を取っていた。
ここからは東京の街並みが見え、遠くには新宿のビル街、池袋のサンシャイン60、そして筑波山まで見渡せる。
ひと息ついた後、再び歩を進める。
もう少しで、ゴールだ。
日当たりの良い、南斜面の「稲荷山コース」は、木の根剥き出しの未舗装路と、ガレ場の繰り返しではあるが、若干日当たりの悪いところでは湿った土が滑りやすく、慎重に歩かねばならない。
急に傾斜がきつくなるところもある。登りの場合は、なめてかからない方が懸命。
私の前には父娘のハイカーがいた。
どういう事情かはわからないが、若い娘さんと白髪混じりのおとうさんだった。
(ふと、自分と重ねてしまうものだが、親子でハイキングもいいなあ…とか)
歩みは私の方が若干速かったので、ほどなく追い越しに入いろうという頃、おとうさんについて歩いていた娘さんが、傾斜に取られて滑ってしりもちをついた。
「ほら、こういうところは滑りやすいから、重心のかけ方に気をつけてな…」
と、おとうさんの山歩き講座が始まる。
私は聞かぬそぶりで、この父娘を追い越す。確かに赤土の滑りやすい斜面が続く。
私も慎重にラインを取りながら、歩を進めていたら…
「ドタっ!」
思わず振り返ると、おとうさんがひっくり返っていた。
「大丈夫~!」
娘さんが笑っている。
再び前に視線を戻すと、ちょっと微笑ましくて吹き出してしまった(笑)
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階段が見えてきた。まもなく終点だ。
階段を降り切ると、ケーブルカーの清滝駅の正面だ。時刻は14:50。
紅葉には、まだ早かったのが残念だったが、頭の中空っぽで自然の中にたたずむ事が出来ただけ幸せな気分。
また、いつか来ようと思った次第であった。
本格的にハイキングしたのは、実は今回がはじめて。
学生の頃には筑波山登山とか連れて行かれたけど…自分の意志ではなかったし(笑)
いろんな所に行ってみたいなあ。

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