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【過去記事】2003年 檜洞丸 [山関連]

当時HPに載せていたものの転載になります。
登山コースや道路状況は当時のものですので、現状とは異なる場合があります。
ご了承ください。

目的地:檜洞丸(神奈川県)
行動日:2003年 12月 23日(火)
天気:晴れ
コースタイム/コース:
 西丹沢自然教室 06:20
 ゴーラ沢出合
 檜洞丸 10:30
 熊笹ノ峰 11:55
 犬越路避難小屋 13:15~14:00/東海自然道
 用木沢出合 15:20
 西丹沢自然教室 15:45
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檜洞丸(1601m)/右側・左は熊笹ノ峰方面
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ようやく冬らしい晴れの日が続いたので、蛭ヶ岳よりも更に西へと檜洞丸に向かうことにした。
西丹沢自然教室よりゴーラ沢出合経由で檜洞丸に登頂し、犬越路に抜けて用木沢出合に下りてくるコースを考えた。
山と高原地図28「丹沢」(昭文社)より

今回は日の出より歩き出しても充分間に合うので、4:30頃自宅を出発し、東名高速に乗る。
大井松田ICでおり、丹沢湖を抜け、西丹沢自然教室の駐車場に着いたのは 6:00ちょっと前のことだった。
私の他、1台の車が駐車しており、その後も2台ほど入ってくる。
しばし車の中で朝食を取ったり、装備を整えて時間を過ごす。
西丹沢自然教室には登山届のポストがあり、登山届を投函する。
6:20にゴーラ沢に続く登山口に向かう。
キャンプ場の間を抜ける舗装路を10分ほど歩き、登山口についた頃には空は白々と明けてきていた。
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そこから、沢沿いに続く登山道を登りだす。道は細いが比較的歩きやすい。
落ち葉が敷きつめられた登山道の感触を確かめながら、黙々と歩く。
今回、3つのアイテムのテストも兼ねていた。
・LEKIのトレッキングポール
 →ついに購入。WILD1にて ¥15,000ほどで購入。その使い勝手は?
・カメラ付携帯D505i
 →画質はDSC-F707よりは落ちるが、HP用ならば山行使用に耐えうるのか?
・TEIJINの速乾性シャツ
 →普通の綿+ポリエステルだと、汗でビショビショになってしまう。どれだけ快適なのか?
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振り返ると、畦ヶ丸にも日が当たりだした。
南西に広がる山々を撮影している頃、若いカップルの登山者に追い越される。
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程なく沢に出くわした。ゴーラ沢出合だ。木製の橋を渡り、檜洞丸に続く尾根に取り付く。
先ほどとはうって変わって…急斜面の岩場が現れた。
岩場がもろく、かなり難易度は高い。
所々岩にしがみつかないとクリア出来ない箇所もある。
標高も徐々に上がり畦ヶ丸をはじめ山並みが見えるようになって来たが、登山路周辺の木々に阻まれて眺望が良くない。
畦ヶ丸の向こうには、富士山が顔を出し始めたというのに…。
気づいたのだが…花崗岩質の白い岩が多く、所々登山路は白い道になっている。
後ろを振り返り富士山の具合を確かめながら、左前方に目指す檜洞丸・熊笹ノ峰をとらえ、黙々と登る。
程なく進むと、展望園地に到着した。
登山口より 2時間経過した、8:30のことである。
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ここからは、富士山と西丹沢の山々の景観が楽しめる。
今まで山登りをしてきて、初めて富士山の全体がはっきり見えた。
私が個人的に思っているだけなのだが…富士山は登るより、眺める山なのかなあ…と。
(反対される方々も、多いとは思いますが…スミマセン)
あまりゆっくりしていると、後々のスケジュールに響くので、数枚撮影後、登山路に戻った。
岩がゴロゴロしている道をひたすら登る。
こういうところでは、トレッキングポールの有り難味を感じる。
いつもより膝への負担が少ない気がする。
檜洞丸まで0.8kmという地点に、テーブルがあった。
9:40のことである。
ザックを降ろし、小休憩を取る。
日が高くなるにつれ、熊笹ノ峰の稜線が明るくなってくる。
ここからも、富士山がはっきり見え、裾野の方まで見渡せる。
速乾性シャツ(外見はジジシャツ(笑)、色はネイビー)の効果はあるようで、気温が低いせいもあるがシャツ内の汗の残留が極端に少ない。
汗を吸っては外に出しているようだ。
おかげで肌は比較的サラサラだが、重ね着しているフリースは汗で湿っている。
今回、シャツの上にはフリースのハイネック、フリースの上着、更に防水ジャケット(いわゆるカッパ)で挑んだが、登り始めて少ししてカッパは脱いでしまった。
歩いていると、それでも暑いくらいだ。
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汗も引いたので、再び歩き出す。ここからは木道をひたすら歩く。
檜洞丸の尾根に取り付いても、なお木道が続く。
ブナの木を数カット撮影しながら、山頂を目指す。
もう、間もなく檜洞丸だ。足取りも軽い。
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小高い丘を登りきり、目の前に広場が現れると、檜洞丸山頂である。
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10:30のことである。標高1601m地点だ。
始めのうち山頂は私一人だったが、3人ほど上がってきた。
山頂の広場は広いので、皆めいめいに休憩している。
私も富士山に面したテーブルに座り、タバコをふかす。
ここら辺は、携帯の電波が届くみたいだ。
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30分ほど、ゆっくりして、犬越路に向けて出発する。
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山頂から熊笹ノ峰方面へ少し下りると…すばらしいビューポイントが現れる。
西丹沢の山々と富士山、そして南アルプス…すばらしい~。
本日一番の眺めに、しばし我を忘れてたたずむ。
思い切って西丹沢に足を伸ばして本当に良かった…と素直に思う。
夕暮れもきれいだろうなあ~と思いつつも、そこまで居たら泊まりになってしまう。
惜しみつつも、この場を離れる。
熊笹ノ峰へと続く尾根道は、えらい事になっている。
まともに下りれない。
日が当たる尾根道は、霜柱も溶け…グチャグチャな箇所もある。
檜洞丸に登っているところもそうだったが、地面が凍っている箇所もあり、ポールも刺さらない。
5cm以上もある霜柱が登山路いっぱいに成長しているが、サクサクと踏みしめる感触が気持ち良かったりする(笑)
ふと後ろを振り返ると、蛭ヶ岳が見える。
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熊笹ノ峰と言うだけあって、尾根道には笹原が広がる。
日の当たる場所は笹原で熱がこもって暑いくらいだ。時折吹き抜ける風が涼しいくらいだ。
身体がポカポカしてくる。
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尾根の木々の枝の張り方が、この場所の環境の厳しさを物語っている。
しばらく続く登り下りの繰り返しに、膝が笑い出してくる。
下りもトレッキングポールは重宝する。
膝への負担は少なくて済むが、その分、腕に分散していることを忘れていた(笑)
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やがて、神ノ川橋方面への分岐が現れた。犬越路に向けて、ひたすら進む。
はるか後ろの方から熊除けの鈴が聞こえる。
誰かがトレースしてくる。
何故か、追われると逃げたくなるのが心情で(笑)この区間、休憩らしい休憩は取らず、ひたすら後続を引き離すべく進む。
やがて、犬越路とその向こうに大室山が見えて来た。
もろい岩場を、ポール頼りに下りていく。
鎖場はいたるところにあり、ロッククライミングばりのコースだ。
こちらが鎖場でまごまごしていると、鈴の音が近づいてくるのがわかる。
焦りは禁物だが、何だかいやな感じ(笑)
だいぶ、犬越路に近づいてきた。
犬越路避難小屋が視界に入りつつも、なかなか目的地には着かない。
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そうこうしている内に、標高が下がったこともあり、熊笹の背丈が高くなってきた。
笹をかき分けながら進む。
こうなると、ポールが笹に取られて歩きづらい。
身体を返しながら、臆せずに進む。
この頃には、後続の鈴の音は聞こえなくなっていた。
やがて、犬越路トンネルに抜ける分岐に出た。
ここまで来れば、避難小屋は間もなくだ。
笹原を踊るようにして抜けると、その先には犬越路避難小屋が待ち構えていた。
13:15、ようやく昼食にありつける…。
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せっかくなので避難小屋を覗いてみる事にした。
思いのほか広いなあ…手前で光っているのはテーブル。
布団も用意されているので、緊急で泊まるには充分だ。(利用ノートに記入するらしい)
野宿よりは、はるかに良い。
いつか利用する時もあるかもしれない。
日差しも良いので、テーブルで昼食を取る事にした。
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今回はカップラーメンなので(笑)お湯を沸かす。
ちょうど後続のおじさんがたどり着き、更にもう一人到着。
朝から、しょっちゅう聞こえる「ドーン」という音の話題になった。
その音は丹沢に来るようになってから、気にはなっていたのだが…雷か、工事の音かと思っていた。
おじさんが言うには、自衛隊の砲声じゃないか?ということで、その説で落ち着いた。
確かに裾野は見えるし、これだけ近ければ聞こえるかもしれない。
それに単発ではないし、更に昼時は聞こえない(笑)
食後コーヒーを楽しんでいる間に、おじさん達は用木沢出合方面に下りて行った。
14:00頃、私も用木沢出合への道へと進む。
用木沢出合へは…とんでもない笹の林に分け入る。
暫くガサガサいわせながら笹の葉をかき分け進むと、やがて枯れた沢沿いの道になった。
沢沿いの道は岩がゴロゴロしていて、とても歩きにくい。
登ってくる登山者とすれ違う…小屋泊まりなのか?
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そのうち…沢沿いの斜面を抜ける道になる。
白いレキの小道はかなりもろく、踏み外すと数m下の沢へ転落だ。
ここら辺も事故多発ポイントらしい…看板がそう言っている。
沢の水は澄んでいて、きれいだ。
しばらくすると、広い河原に道が続いている。
砂が白いので、まるで雪のようだ。
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何度か沢を渡っては、反対の岸を歩き続ける。
思わず沢の水で顔を洗ってしまった(笑)生き返る。
それまで小さな木橋であったのだが、立派な橋が現れてくるようになった。
もう少しで…用木沢出合なのか?
振り返ると、今まで居た山々が傾きかけた日に照らされて明るく見える。
しかし沢沿いに進む私がいる場所はすでに日陰に入り、肌寒い空気だ。
人気のない沢を黙々と下りていると、ひと際大きい橋が出てきた。
大きな砂防ダムを巻くように橋が伸びている。
向こう岸に着くと、ちょっと先に車が駐車しているのが見えた。
一気に疲れが心地よいものに変わっていく。
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15:15、用木沢出合に到着!後は舗装路を西丹沢自然教室まで歩く…。
賞味30分くらいだろうか?
重宝したポールを収容し、フラフラの足取りながら一歩一歩進む。
先ほどの用木沢出合に停めてあった車が、次々に丹沢湖方面に帰っていく。
明るいところで見渡してみると…かなり規模の大きいキャンプ場であった。
コテージのようなものも何棟もある。
夏は結構にぎわうんだろうか?
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15:45、ようやく西丹沢自然教室に到着。駐車場はほぼ満車の状態だった。
(畦ヶ丸に向った人もいるようだ)
今回はすばらしい眺望に恵まれ、充足感に満たされた登山だった。
帰りの国道の渋滞には閉口だが、すごく有意義だった。
西丹沢にも日帰りコースが取れるんだ。
まだまだ…奥が深い。

今回の教訓)
トレッキングポールは重宝するが、その分、腕へも負担はかかるようだ。
D505iの電池は撮影しながらでも充分もった。画質はご覧の通り、HP上では充分か…。
速乾性シャツは、実用的!かなり快適に登山が出来る。
こうなるとレイヤードの生地にもこだわるべきか。
今回は水1.0L+サプリ系0.5Lと少なめだった。
昼食に水を使い、且つ暖かい日は多めに持った方が良い。

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